サクラ属およびグミ属の分子系統解析

サクラ属は、北半球の温帯地域、とくに東アジアを中心に、一部がマレーシア山地やアンデス地域に分布しています。杏子、梅、すもも、桃、さくらんぼ、ゆすらうめ、アーモンドなどの果実は、食用になっていますし、果実酒の原料にもなります。また、ソメイヨシノなどサクラ亜属の種は、特に花が美しく、数百にも及ぶ園芸品種が生み出されています。毎年花見の時期を楽しみにしている方もいらっしゃることでしょう。

グミ属は、東アジアを中心にヨーロッパ南部、北米にも分布しています。ナツグミやその変種ドウグミ・ビックリグミ、アキグミなどの果実は、よく熟して渋みが抜ければおいしく頂けますし、果実酒にも使えるそうです。また、根粒を形成し、窒素固定を行うので、緑化樹としても用いられています。

私は、サクラ属とグミ属のリボソームDNAのITS領域を解析し、それぞれの系統類縁関係を推定する研究をしています。

2005.07.27
横山昌子

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絶滅危惧種(絶滅危惧II類)のハコネグミ

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